三輪車は「ただの乗り物」じゃなかった

三輪車は、子供にとって「はじめての自立」への一歩なんです。
うちの子が2歳を過ぎたころ、外に出たがるようになって、でもまだ長い距離は歩けない。ベビーカーも嫌がる。そんなときに三輪車を買ったんです。最初は「ちょっと遊べたらいいな」くらいの軽い気持ちでした。
でも、三輪車に乗るようになってから、子供の「できた!」がどんどん増えていきました。最初は足がペダルに届かず、親が後ろから押してあげるだけ。
でも、だんだんと自分で足を動かして、こげるようになってきたんです。
ある日、近所の公園までの道を「じぶんでこぐ!」と言い出しました。
時間はかかるし、途中で止まっては花を見たり、石を拾ったり。正直、こっちは少しイライラもしました。でも、三輪車があったからこそ、自分で前に進む喜びを体験できたんだと思います。
三輪車は、遊び道具だけじゃなくて、子供の成長を後押ししてくれるパートナーなんです。
子供と散歩が楽しくなるヒント

散歩は「親子の会話」と「子供の発見」の宝庫です。
三輪車があることで、ただ歩くだけの散歩が「冒険の時間」に変わりました。歩いてるだけじゃすぐに「だっこ~」となるうちの子でも、三輪車があると、外の世界にもっと興味をもってくれるようになったんです。
春には道ばたのタンポポを見つけて「ママ、これ黄色いね!」とか、カラスの声を聞いて「今、何て言ったのかな?」なんて、日常の景色が、子供にとっては新しい発見ばかり。
私は、子供と話す時間が増えたことが一番うれしかったです。
一度、三輪車で少し遠くの川まで行ったことがあります。帰りは疲れてしまって三輪車に乗らなくなってしまい、私が三輪車をかつぐはめに。
でも、その日は「楽しかった!」と満面の笑みを見せてくれて、ちょっとした苦労も吹き飛んだ気がしました。
三輪車での散歩は、ただの移動じゃなくて、「親子で過ごすかけがえのない時間」になるんです。
三輪車選びで悩んだことと、解決方法

安全で使いやすい三輪車を選ぶには、親の視点と子供の好奇心、両方が大事です。
実は最初、どの三輪車を買うかすごく迷いました。種類も多いし、価格もバラバラ。
どれもよさそうに見えるけど、「重い」「押しにくい」「子供が気に入らない」など、口コミを見ると悩みが深まるばかり。
うちは、まず近くのお店で何台か試乗させてもらいました。子供が実際にまたがってみて、嬉しそうにしていたものを候補に。
さらに、親が後ろから押せるハンドル付きのものを選びました。最初は自分でこげないので、押してあげる機能は本当に助かりました。
あと、折りたたみができるかどうかも大事でした。持ち運びしやすいと、車に積んでちょっと遠くの公園にも行けます。結果として、子供も親もストレスが少ない三輪車に出会えて、大正解でした。
三輪車選びは、子供の笑顔と親の手間、どちらもバランスよく考えるのがポイントです。
散歩中に気をつけたこと

安全第一で、でも子供のペースに合わせることが大事です。
三輪車に乗せて外に出るとき、やっぱり一番気になるのは安全面でした。道路に飛び出さないか、転ばないか。目が離せません。
最初のころは、子供が調子に乗ってスピードを出しすぎることもありました。そんなとき、後ろからブレーキ付きのハンドルで止められるタイプの三輪車はとても安心できました。
子供が自分の力で動けるようになっても、大人の見守りは絶対に必要です。
それから、散歩中に他の子とぶつかりそうになったこともあります。公園では広いスペースがあるから自由に乗せられるけど、歩道や人通りの多い場所では一時的に降ろすようにしました。
子供もルールを少しずつ覚えてくれて、「ここは押して歩くところだよね」なんて言ってくれるようになりました。
三輪車は楽しいけれど、周囲への配慮と、安全への工夫は忘れずにしたいですね。
三輪車と散歩は、子供の「自信」と「親子の絆」を育てる

三輪車を通して、私は子供の成長をたくさん感じました。こげるようになったとき、自分で方向を決めたとき、少し遠くまで行けたとき――。その一つ一つに「自信」が芽生えていくのがわかりました。
そして、親の私にとっても、子供と一緒に歩く(=人生を歩む)時間のように思えました。散歩という日常の中で、子供の笑顔や発見、失敗や挑戦を間近で見守る。三輪車が、その時間をぐっと豊かにしてくれました。
もし今、三輪車を買おうか迷っているなら、ぜひ親子で一緒に選んで、はじめての「小さな冒険」を楽しんでみてください。 想像以上に、たくさんの思い出が生まれますよ。