
「赤ちゃんに話しかけるとき、方言でも大丈夫かな?将来困ったりしない?」そんなふうに感じたことはありませんか?
私も子どもが生まれたとき、自然と出る方言に戸惑いました。言葉の遅れや標準語との違いが気になるのは、多くの親の共通の悩みです。
でも大丈夫。実は、赤ちゃんにとって方言は“もう一つの宝物”。育て方次第で、言葉の力をぐんぐん伸ばすことができるんです。
この記事を読めば、方言と赤ちゃんの言葉についての不安がスッと消えて、「わが家らしい言葉育て」ができるようになります。
専門家の研究でも、赤ちゃんは複数の言語や方言を自然に学ぶ力を持っていることがわかっています。安心して、今日からできることを始めましょう。
この記事では、赤ちゃんの言葉の発達に方言がどう影響するのか、家庭でどんな声かけができるのかを、わかりやすく紹介します。
赤ちゃんの言葉の発達はいつから始まる?

赤ちゃんの言葉の発達は、生まれてすぐから始まります。ことばは「聞くこと」からスタートするのです。
0歳の赤ちゃんは、まだ話すことはできませんが、周りの音をじっと聞いています。これは「前言語期」と呼ばれ、ことばの準備をしている大切な時期です。
1歳をすぎると「ママ」「ワンワン」など単語を使い始め、2〜3歳では「ことばの爆発期」と言われるほど、たくさんの語彙を覚えていきます。
たとえば、私の娘が1歳2ヶ月のとき、「おいで」を「おいな」と言っていました。これは、わが家の地域の方言です。でも、その後も標準語の「おいで」も自然に覚えて使い分けるようになりました。
赤ちゃんの言葉のスタートは耳から。方言でも標準語でも、たくさん話しかけることが言葉の力を育てるポイントです。
家庭で使う方言、赤ちゃんにどんな影響があるの?

方言は赤ちゃんの言葉の発達にとって、悪い影響どころか、むしろプラスになることがあります。
言葉は「聞いたもの」を真似して覚えていくので、家庭で使っている方言も当然赤ちゃんの中に入っていきます。脳は柔らかく、たくさんの音を吸収できる時期なので、方言も自然にインプットされるのです。
たとえば「だっぺ」などの方言が日常的に使われていれば、赤ちゃんはそのまま覚えます。
しかし、成長してテレビや絵本、保育園で標準語を聞くようになると、そちらもすぐに身につけていきます。実際、我が家の上の子は祖父母と話すときだけ自然と方言に切り替えています。
つまり、方言を話すことは赤ちゃんの言葉の可能性を広げること。無理に標準語に変える必要はありません。
パパとママで方言が違う場合、赤ちゃんはどうなる?

赤ちゃんは複数の言葉を聞いて育っても、ちゃんと吸収して育っていきます。心配しすぎなくて大丈夫です。
子どもは環境に適応する天才です。パパとママで話し方が違っていても、どちらも区別して学ぶことができます。これは“自然なバイリンガル”状態とも言えます。
我が家では、私が関西弁、夫が東北弁。最初は混乱するかと思いましたが、子どもは相手によって言葉を使い分けています。「あかん」と「だめ」など、同じ意味の言葉をちゃんと理解しています。
言葉の混乱は一時的なもので、成長とともに整理されます。大切なのは、赤ちゃんが安心して言葉を使える環境をつくることです。
方言で育てて大丈夫?保育園・幼稚園での影響は?

方言を話すことで他の子と違うことがあっても、それは個性です。心配しすぎず、前向きに受け止めましょう。
保育園や幼稚園では、さまざまな家庭の子どもたちが集まります。方言を使っている子がいても、年齢が上がるにつれて標準語にも慣れていきます。
まわりと少し違う話し方をしていても、先生が受け止めてくれることが多いです。
私の子どもも、最初は方言が強くて先生に「これはどういう意味?」と聞かれたことがあります。
でも、先生が理解してくれたことで、子どもも安心して話せるようになりました。
今ではお友達ともうまくやっています。
方言はマイナスではありません。園と連携しながら、子どもの言葉を育てていきましょう。
赤ちゃんと言葉を育てるために家庭でできること

方言でも標準語でも、たくさん話しかけることが大切です。愛情のこもった言葉が、赤ちゃんの言語力を育てます。
赤ちゃんは、意味より「声のリズム」や「音の感情」を先に覚えます。ですから、方言でもOK。
大事なのは、言葉を交わすこと。日常の中で繰り返し聞くことで、少しずつ意味を理解していきます。
毎日「おはよう」「おいしいね」「すごいね」など、当たり前のように声をかけてあげるだけで、赤ちゃんはその言葉を覚えていきます。
絵本の読み聞かせもとても効果的です。方言で読むと、家族の雰囲気も伝わりやすくなります。
言葉は“コミュニケーションの種”。方言も含めて、親子で楽しみながら育てていきましょう。
まとめ|赤ちゃんの言葉と方言、どちらも大切に育てよう

赤ちゃんにとって、方言は家族の「声のぬくもり」として届いています。標準語にするべき?と悩むよりも、**大切なのは「楽しく、たくさん話すこと」**です。
方言を通して愛情が伝われば、それは子どもの心と言葉を同時に育てることにつながります。
家庭の言葉環境はその子だけの宝物。
標準語と方言、どちらも楽しめる子に育つことは、将来きっと大きな強みになりますよ。